どんな仕事にも悩みはつきものですが、介護職には特有の仕事のストレスや、人間関係の問題などが発生します。
まず、健康や体力面の悩みです。介護職は体力のいる仕事ですし、身体介護ではかがんだり、高齢者の身体を支えたりすることもあります。無理をすると、腰痛や腕のしびれなどの症状が発生し、業務に支障が出ることもあるでしょう。
それに加え、介護職は夜勤があります。残業も発生しやすく、勤務形態が不規則になりがちです。介護職を長く続けるためには、日頃の体調管理がとても大切になるのです。対処法としては、他の人員と協力したり、介護リフトやスライディングボードなどの器具を活用したりする方法があります。また、身体に負担をかけない介護技術であるボディメカニクスを活用することも、有効な手段の一つになるでしょう。
介護職は、職場によって勤務時間や仕事内容が変わるという特徴があります。つまり、どこで働くかによって、向き不向きや、求められる能力が変わってくるのです。夜勤が嫌ならば日勤のみの施設の求人に応募したり、育児や家事を両立したいならば子育て支援制度が整っている施設で働いたりすると、悩みや不安を感じにくくなるはずです。
疲れている時は正常な判断ができなくなります。人間関係に悩んでいたり、疲れが溜まったりしている場合は、旅行に出かけたり、趣味に打ち込んだりして、心と体をリフレッシュさせましょう。利用者により質の高いサービスが提供できるようになるためには、悩みや不安を払拭して、心の健康を保つことが大切です。